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小林よしのり
2018.4.24 23:37日々の出来事

論理的な意見を歓迎する


昨日のライジング配信以後、賛成にしろ、反対にしろ、

コメント欄に感情でなく、論理で書いてくる者が圧倒的に

増えて、わしはすごく好感を持った。

なんだ、みんな頭いいな。

 

反対意見の中で、なるほどと思ったのは、「記者だけでなく、

顧客と関係を作る必要がある仕事すべてに女性がセクハラ

に合う危険性がある」という意見だ。

「他社との競争がある以上、企業は男の権力者と関係を

作るために女性を活用することは仕方がないし、今後も

変わらない。会社のやり方が変わらない以上、男の側が

変わっていくしかない」と投稿者は言う。

 

男の意識を変えるための生け贄に、福田事務次官がなれば

いいという意見だが、わしは生け贄論は野蛮だと思う。

なにしろ被害者が現れないし、被害者がいるのかどうかも

分からない。

週刊新潮とテレビ朝日って、そんなに信用度が高いのか?

Me too」と名乗り出た人はいないのだ!

 

セクハラをなくすために、システムを変えるか、男の意識

を変えるか?という選択ならば、システムを選ぶ。

企業が女性をくノ一で使うシステムを止めさせなければ

ならないのだ。

 

わしも男の意識・脳内を変えて、セクハラをなくすという

努力はしている。

だから「Me too」運動にも賛成だと表明し、作品にも

ずっと描いてきた。

 

だが、男の脳内はロボトミー手術でもしなければ、

そう簡単には変わらない。

わし自身が男尊女卑の風土で育って、60過ぎてやっと

女性蔑視の社会に腹が立つようになってきた。

ところが国会議員・官僚からネトウヨまで、女性蔑視を

平然とやっているのは、わしより年下の男どもが膨大に

いるのだ。

 

そしてジャーナリストにはやはり「覚悟」が要る。

誰かが書いてたが、週刊文春の記者のように、他人の

プライバシーを暴きながら、自分のプライバシーだけは

組織に隠れて守るという態度は、卑怯と言うしかない。

 

欧米では、名乗り出て「Me too」と言っているのに、

日本では組織に隠れて名乗り出ない。

やっぱり日本の女性記者なんて美貌だけで会社に利用

されてる「個」がないパーチクリンに過ぎないのだ。

 

「自分が志望した業界はジャーナリズムである。」

「社会正義を達成しなければならない使命がある。」

そう考える記者ならば、森友・加計学園の取材に行って、

突如、取材目的をセクハラに変更し、隠し録音をして、

他社に持って行って、発表させるなんて、デタラメな

行動をするはずがない。

 

わしはそんな女性記者には全然、感情移入できないの

である。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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